私はもともとノートPCにUbuntu 22.04をインストールして使っており、新バージョンが出てしばらく経ったのでアップデートしましたが、なぜかうまくいかずPCが起動しなくなってしまいました。
そのため、Ubuntu 24.04 LTSのクリーンインストールを行いました。クリーンインストール自体は特にトラブルなく完了しましたが、その後元の環境に戻すのに時間がかかってしまいました。
また設定が必要になったときにスムーズに設定できるために、行った設定をメモとして残します。
クリーンインストール
Ubuntuの公式ページからインストール方法が書かれたドキュメントを参照し、その通りに進めます。
システムの設定
1. 基本的な環境設定
Ubuntu OSまわりの設定を行います。
ディスプレイ設定
- Settings -> Displaysからスケールやリフレッシュレートなどを設定
- モニターを複数使用しているのでそれぞれの位置やプライマリーディスプレイを設定
キーボード
- Settings -> Accessibility -> Typing -> Repeat keys -> Delayでスピードを調整
マウスとタッチパッド
- Settings -> Mouse & Touchpadからpointer Speedの調整
- Scroll DirectionをNaturalに設定
サウンド設定
- Settings -> Soundから出力デバイスの選択
- システム音量の調整
デスクトップアイコン
- Settings -> Ubuntu Desktop -> desktop icons -> Show Home Folderをオフ
- Settings -> Ubuntu Desktop -> Configure Dock Behavior -> Show Trashをオフ
時計表示
- Settings -> System -> Date & Time -> Week Dayをオン
バッテリー残量表示
- Settings -> Power -> Show Battery Percentageをオン
2. システムアップデート
ターミナルを開き、システムを最新状態にします。
また、設定ファイルを編集するためにvimもインストールします。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install vim
3. GNOME Tweaksのインストールと設定
GNOME環境をより使いやすくカスタマイズします。
Emacs風のキーバインディングを有効化し、Caps LockキーをCtrlキーとして使用する設定を行います。
sudo apt install gnome-tweaks
GNOME Tweaksを起動して下記項目をカスタマイズ
Emacs風のキーバインディングを有効化
- Keyboard -> Emacs InputをON
Caps LockキーをCtrlキーとして使用する設定
- Keyboard -> Additional Layout Options -> Ctrl position -> Caps Lock as Ctrlにチェック
4. Fcitx5とMozcのインストール
日本語入力のためにFcitx5とMozcをインストールします。
sudo apt install fcitx5-mozc
5. 日本語入力の詳細設定
IMEの設定手順
システム設定の変更
- Settings -> System -> region & Language -> Manage Installed LanguagesからFcitx5に変更
Fcitx5の設定
- Fcitx5 Configurationを起動
- 入力メソッドに「Mozc」を追加
切り替えキーの設定
私のPCはUSキーボードを使用しているため、デフォルトではCtrl+Spaceで切り替えることができます。しかし、Tmuxのキーバインドと重複することと、より簡単に切り替えたいため、設定を変更します。私の場合は右側のSuper keyに割り当てています。
~/.config/fcitx5/config
を編集- Hotkey/TriggerKeysに
Super_R
とAlt_R
を設定 - Temporarily switch between first and current input methodをEmptyにする
- Fcitx5を再起動
6. Braveブラウザのインストール
メインブラウザとしてBraveを使用しています。公式サイトからインストールします。
7. パスワード管理とアカウント設定
- 1Password:パスワードマネージャーをインストールし、アカウントにログイン
- ブラウザ拡張機能:1Passwordの拡張機能を追加
- Googleやその他アカウント:必要なサービスにログイン
- GitHub:開発用アカウントにログイン
- SSH鍵:GitHubやその他のサービス用にSSH鍵を生成し、GitHubに設定
開発環境の構築
8. 開発環境の設定
以下の開発ツールをインストールします:
- Make:ビルド自動化ツール
- git:バージョン管理システム
- HackGen Console NF font:プログラミング用日本語等幅フォント
- fzf:コマンドライン用のあいまい検索ツール
- Alacritty:高速なターミナルエミュレータ
- Rust:システムプログラミング言語
- Neovim:モダンなVimエディタ
- Docker & Docker Compose:コンテナ環境
GitHubのリポジトリからdotfilesをクローンしてMakefileを実行し、開発環境を構築します。
まとめ
以上が現状の私のUbuntu 24.04 LTSの初期設定メモになります。
設定内容に更新があればこの記事を更新していこうと思います。